アニメドラえもんおすすめ神回【原作編】

月定額でたくさんのアニメドラえもんを視聴できる「ドラえもんチャンネル」というサブスクサービスがあります。取り扱い作品数が最大であることから筆者が一番推奨している配信サービスです。

しかし、配信されている作品は膨大な数に達します。あまりに多すぎてどれを観ればよいのか悩んでしまいますよね。

そこで水田わさびさんのドラえもんを全作視聴済みの筆者が、面白い神回を紹介します。今回は【原作編】と称して次の観点からチョイスしました。

  • 原作漫画のある作品であること。
  • アニメならではの描写などがあり、原作既読の方でも楽しめそうな作品であること。
  • ドラえもんチャンネルで配信されていること。

原作をお読みの方もお読みでない方も、この機会にアニメドラえもんを楽しんでみませんか?

DVDでご覧になりたい方はタイトルのクリックで収録DVDが表示されます。また、リメイクにより同一タイトルの作品が複数存在する場合があります。放送日をご確認のうえご視聴ください。

おすすめ感動編

森は生きている(2017年8月25日放送)

アニメドラえもん最高傑作かもしれません。ひとつ限定ならこれを挙げます。人間関係から逃避し森にひきこもるのび太のお話は、作画や描写が写実的で映画のような一作です。原作はTC26巻に収録。

あの日あの時あのダルマ(2009年1月23日放送)

こちらも描写が映画的。ギャグ、感動ともにアニメオリジナル要素が多く、原作既読者にも楽しめると思います。おばあちゃんの登場作は「おばあちゃんのおもいで」が有名ですが、本作も負けじと名作です。原作はTC18巻に収録。

45年後… ~未来のぼくがやって来た~(2009年12月31日放送)

マニアには比較的知名度のある話ですが、長い間単行本未収録だったのでご存じでない方も多いのでは? 現在ののび太と45年後ののび太が入れ替わり交錯するふたりの人生が描かれる。原作はTCプラス5巻に収録。

ぞうとおじさん(2017年7月28日放送)

戦時中のぞうを助けるお話は、スピード感あるアニメーションなど見どころが盛りだくさん。「森は生きている」といい、このころのアニメドラえもんはクオリティが映画に近くてスタッフが心配になるほど。原作はTC5巻に収録。

天の川鉄道の夜(2009年3月6日放送)

廃車になる運命だったSLが最後の最後に大活躍。のび太に見せ場があります。そしてあのゴンスケが登場します! 原作はTC20巻に収録。

おすすめギャグ編

ドラマチックガス(2008年5月23日放送)

袋小路に迷い込んでいたこのころのアニメドラえもんの流れを変えた会心の一作。すべてを大げさに感じるガスのお話は、原作以上に諸々極端で笑えます。原作はTC36巻に収録。

幸せな人魚姫(2009年8月14日放送)

「このお話(人魚姫)が悲しいのがいけないんだ!」ってそんな無茶な。人魚姫をハッピーエンドに改変すべくドラえもんが暴走を始める。表情豊かな押せ押せモードのドラえもんがひたすらかわいい。原作はTC19巻に収録。

大パニック!スーパー赤ちゃん(2010年1月15日放送)

地味なTC無印未収録作品をこんなにおもしろくアニメ化してくれる感動。アニメオリジナルで登場したあきす(notどろぼう)のキャラクターが良い。その他荒れたお部屋の描き込みやドラえもんが吹っ飛ばされるシーンなど細かい描写が光ります。原作はTCプラス5巻に収録。

アドベン茶(2008年9月12日放送)

「大冒険がしたい」と訴えたパパがひどい目に遭う話。原作以上に大変な事件にスピード感あふれる巻き込まれっぷり。アドベン茶のような話はこのくらい勢いの良いアニメ化でなくちゃ! 原作はTC36巻に収録。

ぼく、マリちゃんだよ(2016年2月5日放送)

藤子F作品恒例の入れ替わって苦労する話。アイドルと入れ替わってインタビューなどの仕事をそれなりにきちんとこなしているドラえもんが笑えます。原作はTC8巻に収録。

おすすめエンタメ編

感動をメインとしないストーリー性重視の話を集めました。

クリスマスに雪を(2016年12月16日放送)

隠れた良作「三月の雪」をクリスマスの聖なる話としてアレンジ。作画が素晴らしく全キャラクターが生き生きと描写されています。原作はTCプラス5巻に収録。

あやとり世界の王様に(2010年11月19日放送)

もしも世界中があやとりに夢中になったら。ばかばかしい状況を仰々しく、しかも真剣に描くのですから笑ってしまいます。作画も良。原作はTC15巻に収録。

天井うらの宇宙戦争(2017年8月4日放送)

元ネタどおりスター・ウォーズ風の作画で魅せます。メカや戦闘描写などに気合いが入っており、ぐるぐる回って動いているのを見るだけで楽しいです。原作はTC19巻に収録。

ゆうれい城へひっこし(2008年9月12日放送)

ドイツの古城を舞台にしたミステリー風のお話で、ドイツの風景や本場料理の描写が良い感じ。原作はTC12巻に収録。

町内突破大作戦(2010年3月19日放送)

わさドラ史上屈指のホラー演出があるので恐怖編に入れようか迷いました。町中の敵から逃れるゲームのような雰囲気が良し。本作では水田わさびさんと三石琴乃さんが大活躍! 原作はTC42巻に収録。

おすすめ恐怖編

のび太の夢物語(2009年1月16日放送)

裏イチオシ。夢の中に閉じ込められた後の描写が詳細に。「機械がこわれた。こわれた。はかいされた」と無表情で浮いているドラえもんが怖すぎる。急に切り替わっていく場面はまるで本当の悪夢のよう。原作はTC38巻に収録。

どくさいスイッチ(2005年4月29日放送)

有名作。これは2005年版がおすすめで、この年のドラえもん最高傑作に認定しています。30分の中編でテンポに余裕があり、孤独と絶望がよく表現されている。原作はTC15巻に収録。

バイバイン(2008年7月25日放送)

くりまんじゅうで地球が埋まってしまう。窓の外でくりまんじゅうが増殖し、家の中が暗くなる描写が現実への侵食を表すもの。そして最後に残ったのは。原作はTC17巻に収録。

しかしユーレイはでた!(2008年8月1日放送)

ミステリー色強めの異色作。夏山の季節感あふれる丁寧な描写が素敵です。ラストは原作よりもちょっぴり怖い。原作はTC37巻に収録。

ネズミが去るまであと4時間(2008年12月31日放送)

ネズミ年の年末に放送されました。原作タイトルは「ネズミとばくだん」 ネズミへの恐怖でドラえもんがおかしくなってしまう。もうこれは戦争です。原作はTC7巻に収録。

映画ドラえもんのおすすめは?

まずは次の記事で紹介している『新・のび太と鉄人兵団』をどうぞ!

もっとアニメドラえもんを観たい!

20作では物足りない。もっとアニメドラえもんを観たいという方へ。

アニメは制作スタッフの特徴が表れやすいです。担当者をWikipediaの「ドラえもんのアニメエピソード一覧」で確認し、気に入った作品のスタッフ、特に絵コンテが同じ方の作品を選べば好みの作品に出会えるかもしれません。あと映画ドラえもんの監督の担当作は当たりが多いです。監督についてはWikipediaの「ドラえもん映画作品」でご確認ください。

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